自家感作性皮膚炎を患うと、湿疹が全身に広がっていきます。
皮膚炎が進行していくにつれ、皮膚はところどころ腫れたり化膿したりただれたりと、みるみる状態が悪化していきます。
見た目にも酷い状態になるので、皮膚炎の辛さ自体よりもそのような皮膚の状態に落ち込んでしまう人も多いのではないでしょうか。
私がこの皮膚炎を患っていたとき、いちばん不安だったのが「この湿疹の痕はキレイに治るんだろうか?」ということです。
もし跡や色素沈着が残ってしまったら大ショックですから……。
そこで、同じような不安を持つ人のために、私の皮膚がその後どうなったのか、くわしくお話したいと思います。
私の肌の状態について
まず最初に、私の肌の状態について説明しておきたいと思います。
私が自家感作性皮膚炎を発症したきっかけは、足にできたアトピーの湿疹でした。
最初は5センチ四方くらいにできたかゆいポツポツでしたが、かゆくて掻いているうちにどんどん範囲が広がり、膝から下が真っ赤になってしまうほど悪化していきました。
皮膚の表面は膿がにじんで、足全体がジュクジュクして化膿してしまい、それが原発疹となって自家感作性皮膚炎が発症してしまったのです。

最初は、反対側の足に散布疹が現れました。
次に、腕の内側のやわらかい部分に同じようなかゆい湿疹ができ、それは左右対称に現れました。
次に、おなか、おしり、太ももと、全身に広がっていきました。
かゆみが酷く、どうしても我慢できずに掻きむしってしまうことも多く、私の皮膚は真っ赤に晴れ上がり湿疹の表面が破れて中から膿が出てくることも……。
ポツポツとした湿疹はじきにくっつき始め、広い箇所では10センチ四方くらいの赤褐色の固まりのようになっていました。
湿疹の出なかった部位は、顔と胸です。
どちらも何となくかゆみはあったのですが湿疹が出ることはなく、胸はともかく顔が普通の状態を保っていたのは不幸中の幸いでした。
しかし、それ以外の部位の湿疹はひどく、広範囲に赤褐色の醜い色素沈着が広がって見た目は本当に酷い状態でした。
このころ、絶えず襲ってくるかゆみに耐えられずに仕事を1カ月休職したのですが、その休職を申し出る際に職場の人に言われて足の湿疹を見せたところ、みんな相当驚いて気味悪がっていました。
私自身も、「これが治らなかったらどうしよう……」と本気で怖くなったものです。
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湿疹の痕は消えたのか?
自家感作性皮膚炎では、皮膚の状態がかなり悪化するため、精神的なストレスは計り知れません。
体中のあちこちが醜い赤褐色になり、それがどんどん全身に広がっていくのです。
誰であれ、とても悲痛な気持ちになると思います。
私は、自家感作性皮膚炎を発症して約半年で少しずつ症状が落ち着き始めました。
ただ、湿疹の痕や色素沈着はその後もなかなか消えませんでした。
特に、原発疹となった足や、かなり掻きむしってしまったおなかは、色素沈着の色も濃く、改善にはずいぶんの時間がかかりました。
結局、これらの痕は1年以上は残っていました。
湿疹の痕や色素沈着が残ってしまうのでは?と不安な人が多いと思いますが、私の場合は時間はかかったものの、すべてキレイに治りました。
完全に痕が消えたのがいつだったのかは定かではないのですが、発症から1年以上が経過して気づいたら湿疹の痕がどこにも見当たらなかったという感じです。
今ではどこに湿疹があったのか、目を凝らして見てもまったく分かりません。
いちばん酷かった足の痕も、キレイさっぱり消え去りました。
経過についてはこちらの記事にくわしく綴っていますので、よかったら読んでみてください。

まとめ
自分の経験だけなので、すべての人に「大丈夫、痕は完全に消えますよ!」と大声で言うことはできませんが、それこそ大火傷や交通事故で負った傷のようなよほど酷い状態でない限りは、私のようにキレイに治るのではないかと思います。
写真が残っていないのが残念なのですが、私の湿疹も化膿がひどく本当に目も当てられない状態でしたから。
それでもこうして完璧に元通りになっています。
人の自然治癒力ってすごいな……と感心してしまいます。
他にも自家感作性皮膚炎に関する記事を書いていますので、ぜひ参考にしてください。

